2016年3月18日金曜日

キャンセル待ちで空席を確保するために続けたい具体的な3つのメンテナンス

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管理人追記:
JAL国際線特典航空券では、2015年と2016年の2年連続でキャンセル待ち改悪が実施されています。
そのため、以下の記事の内容は改悪実施後の状況とは異なるルールを元にしたものです。

改悪そのものや改悪実施後の状況については、2016年6月16日付で管理人が作成した記事、
2年も連続で徹底的にJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)が改悪されることになった最大の理由
が参考になるはずです。
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数多くの種類が存在するJALマイルを利用した特典航空券の中でも、JAL国際線特典航空券のみで利用可能な少し変わったサービスにキャンセル待ち(空席待ち)があります。

このキャンセル待ちというのは、予約手続きを行う時点で空席が確保できない予約に対しても、キャンセルなどで空席が発生した時に優先して自動的に予約が確保されるとても便利なサービスです。

管理人作成の関連記事:
JALマイルを利用した特典航空券の中でどれがキャンセル待ち(空席待ち)を利用できる航空券なのか

JAL国際線特典航空券のキャンセル待ちを活用するためのQ&A


ただし、このキャンセル待ちの機能を最大限活用するためには、手続きを完了した後にもいくつかのメンテナンス作業が必要になるのも事実です。

そこで、今回の記事では、キャンセル待ちを利用した時に管理人が実際に行っているメンテナンスを具体的にまとめてみたいと思います。

そのメンテナンスとは、
1、航空券の分割
2、とりあえず発券
3、電話での合計人数確認
の3つです。

まず、1つめの、航空券の分割というのは、2人以上の複数人で旅行する旅程で空席待ちを利用した時に、2人一緒の航空券を1人ずつの航空券に分割してもらうことを意味します。

というのも、2人以上が同じ旅程のJAL国際線特典航空券でキャンセル待ちを利用すると、より少ない人数の空席が発生してしまった場合に、後からキャンセル待ちを申し込んだ人が先に空席を確保してしまう可能性があるからです。

具体的には、仮に3人でキャンセル待ち手続きを行った後に1人分の空席が発生した場合、3人のうちの1人に空席が割り当てられるのではなく、順番的には後ろの方でもちょうど1人分でキャンセル待ちを行っている方に空席が割り当てられてしまうということです。

つまり、3人よりは2人、2人よりは1人の方がキャンセル待ち成功率は上昇しますから、キャンセル待ちはできるだけ1人ずつ行うのがおすすめだと管理人は考えています。

その対策が航空券の分割なのですが、手続自体は特に難しいものではありません。

JALさんの国際線予約に電話で問い合わせを行って、キャンセル待ちのある国際線特典航空券の分割をお願いするだけです。

ちなみに、分割後にJALホームページで予約内容を確認する時など、マイルを利用した本人以外の航空券予約がこれまでのように一覧で表示されなくなるため、驚いてしまうかもしれません。

しかし予約一覧のページにあるご本人を含まない特典予約というリンクをクリックすることでこれまでと同じように表示されるので解決は可能です。

また、航空券を分割した場合でも、それぞれの航空券の備考欄に、同行者としてのひも付け情報を追加してもらうこともできますから、欠航や遅延など万が一のトラブル対策として、分割手続きの時に同行者登録をお願いするのもおすすめだと考えています。


2つめの、とりあえず発券というのは、キャンセル待ちの有効期限対策として出発が近づいてしまった予約の発券だけは行ってしまうというものです。

というのも、 2015年10月1日から発券を行っていないキャンセル待ちにはこれまでよりも厳しい制限が追加され、キャンセル待ちの猶予が国際線第一区間出発まで89日以内の期間には最大7日間のみに設定されたからです。

つまり、この制限の影響を受ける期間中は、空席が確保できるまで7日間ごとに再度キャンセル待ちの手続きを繰り返さなくてはいけないということに。

その結果、せっかく次に空席が確保できる順番まで進んでいたとしても、7日間の制限で予約自体が取り消されると、もう一度最初からキャンセル待ちの列への並び直しは避けられませんから、キャンセル待ち成功率はとても厳しいものになってしまいます。

その対策が予約を確保できる旅程で、とりあえず発券だけは行ってしまうというもの。

この場合、すでに発券は完了して航空券の予約変更の一環としてのキャンセル待ちが受け付けてもらえますから、国際線第一区間出発の前日から数えて8日前までは、キャンセル待ちの有効期限が延長されます。

さらに、キャンセル待ちのように空席が発生した後の自動的な手続きの利便性はないものの、通常の予約変更としては、第一区間出発の前日から数えて4日前の午後0時まで利用可能です。

特に直前期は、思わぬ特典航空券のキャンセルや有償の座席を特典航空券用にの切り替えなどの理由で空席が追加されることも意外に多く見られますから、そうしたチャンスに希望をつなぐこともできます。


最後に3つめの、電話での合計人数確認は、国際線予約に電話を行い、希望する便のキャンセル待ち人数の合計を教えてもらうことですが、キャンセル待ち戦略の方向性を確認するためには大切なメンテナンスです。

というのも、キャンセル待ちの人気度は、同じ目的地でも、日時や利用空港によって大きく異なり、どういった便のキャンセル待ちを行ったのかによって、成功率は大きく変わってしまうのは避けられないからです。

具体的には、週末や祝日、連休などの日時は人気が集中しますから、なんとかスケジュールを調整して平日に出発できるようにしたり、羽田空港と成田空港の両方に就航している目的地の便では、アクセスの面で人気度の低いとされる成田空港利用便を選択するなども、キャンセル待ちの成功率を高いものにするための基本戦略になります。

しかし、そうした思惑が裏目に出てしまい、実は週末や羽田空港を選んだ方が結果的に良い条件だったという残念なトラブル発生も十分考えられます。

そうしたリスクを軽減するためにも、キャンセル待ちの手続きを行った後もそのままに待つだけにするのではなく、実際にキャンセル待ちをしている便に加えて、第二希望や第三希望の便についてもキャンセル待ち人数の合計を確認してみるのは大切です。

意外に掘り出し物な便がすぐ近くに眠っているかもしれませんから。

ちなみに、国際線予約ではキャンセル待ちを行っている方の合計人数は教えてもらえるものの、実際にキャンセル待ちを行っている自分自身が何番目に並んでいるのかは教えてもらえません。

問い合わせる時には、少しだけこの部分に注意して教えてもらうことが必要ですね。




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