2016年2月9日火曜日

JAL国際線燃油サーチャージの2016年4月1日からの廃止決定と今後の注意点


JAL国際線航空券を利用する時には必ず請求されてきた燃油サーチャージですが、ついに大きな変更が行われることになりました。

それが2016年4月1日からの燃油サーチャージ廃止です。

その結果、 廃止前日の2016年3月31日発券分までは、日本からの往復で、
韓国、極東ロシア:600円
中国、台湾、香港:3,000円
グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム:4,000円
タイ、シンガポール、マレーシア:6,000円
インドネシア、インド、スリランカ、ハワイ:8,000円
北米、欧州、中東、オセアニア:14,000円

の燃油サーチャージがそれぞれの目的地ごとに必要だったものが、4月1日以降は全く請求されなくなりますから、お得な海外旅行のチャンスが到来することになります。

参考リンク:
2016年4月から5月までのJAL国際線燃油サーチャージ
JALさんより)


また、予約変更の自由度が高い特長を持つ、マイルを利用した特典航空券では、燃油サーチャージが廃止される前の発券分でも、国際線第一区間の予約変更を行うことによって、すでに支払った燃油サーチャージ全額の返金を受けることも可能ですから、廃止の恩恵を受けられる方も意外に多いかもしれません。

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JAL国際線特典航空券で燃油サーチャージ金額の値下げが予想される時にそのメリットをしっかり受けるための2つの方法
 

ちなみに、今回の発表に合わせて、2016年度の燃油サーチャージ改定条件も発表されましたものの、2015年度と比べても、
  • 航空燃油と米ドル日本円の為替レートを元に改定
  • 2ヶ月間の平均を元に計算
という基本路線に変更はありませんでした。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」の改定時期、適用条件
JALさんより)


詳しく見てみると、ゾーン設定は2015年度はゾーンA(6,000円以上7,000円未満)からゾーンI(14,000円以上15,000円未満)まで設定されていた一方で、2016年度はゾーンA(6,000円以上7,000円未満)からゾーンE(10,000円以上11,000円未満)までに限られ、案内されないようになったゾーンF以上は燃油市況が上昇した際に追加掲載すると記載されていますが、特に影響はないと考えています。


さて、廃止が決定した燃油サーチャージですが、今後注意しなくてはいけないことは、いつ燃油サーチャージが再設定されるのかということです。

というのも、今回の2016年4月1日からの廃止は、今後は一切燃油サーチャージが請求されなくなるというわけではなく、将来的な航空燃料価格と為替レートの変化によっては再設定を行われてしまうため、あくまで一時的な廃止に過ぎないからです。

もちろん、JALさんの発表での2015年12月から2016年1月分の航空燃油と米ドル日本円の為替レートの2ヶ月平均は、
航空燃油:42.98米ドル
米ドル日本円の為替レート:1米ドル=120.14円
換算額:5,163円
という結果ですから、最近の急激な円高などの影響と合わせても、2016年5月以降にすぐ燃油サーチャージが再設定されるとは管理人も考えていません。

しかし、中長期的には原油価格の上昇と円安進行によって再び燃油サーチャージが請求されるようになってしまうタイミングが訪れると予想しているのも事実です。

実際、前回燃油サーチャージが廃止された2009年7月には、廃止期間は2009年9月までの2ヶ月間限定で、2009年10月からは再び燃油サーチャージが再設定されてしまいましたから。

管理人作成の関連記事:
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そのため、今すぐのことではないとしても、今後、燃油サーチャージの再設定が予想される時には、再設定直前の発券を計画するなどの対策も事前に考えておく必要になるはずです。




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