2015年12月10日木曜日

JAL国際線特典航空券のディスカウントマイルとJALカード割引を利用する時に注意したい4つのポイント


コツコツとJALマイルを貯めている管理人宅ですが、ディスカウントマイルとJALカード割引という2つのキャンペーンが最近気になっています。

特に、2015年11月からは、ビジネスクラスやファーストクラスの国際線特典航空券予約に必要なマイル数が改悪によって大幅増加したにも関わらず、これら2つのキャンペーンでは、改悪の影響を受けなかったエコノミークラスとプレミアムエコノミーが割引の対象になっています。

その結果、ビジネスクラスとファーストクラスの上位クラスのお得度が急激に低下した一方で、キャンペーン利用も含めたエコノミークラスとプレミアムエコノミーのお得度は相対的に高くなったように感じられる状況です。

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ただし、ディスカウントマイルとJALカード割引を利用する時には、いくつかの注意点が存在しています。

その注意点とは、
1、お得度の差
2、期間設定
3、予約変更の制限
4、国内線無料追加
という4つです。

まず、1つめの、お得度の差は、想像以上に大きな差が目的地ごとに設定されているため、気をつけなくてはいけないポイントになっています。

割引率が最大になるJALカード割引利用時の目的地ごとに割引率の上位2つと下位2つをそれぞれ見てみると、
割引率1位:アジア2
35,000マイル → 24,000マイル(約31%引き)

割引率2位:ヨーロッパ
55,000マイル → 39,000マイル(約29%引き)

割引率下から2位:グアム
20,000マイル → 19,000マイル(5%引き) 

割引率下から1位:ハワイ
40,000マイル → 39,000マイル(2.5%引き)
となっていて、本当に同じキャンペーンなのかと疑問を持つほどの差があることがわかりますね。

特に、ディスカウントマイルとJALカード割引は、利用時にいくつかの制限もありますから、目的地と割引率の組み合わせによっては、これらのキャンペーンを利用せず、通常の特典航空券として予約するのがおすすめなケースもあるはずです。

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2つめの、期間設定も目的地ごとに細かな違いがあるため、注意が必要です。

実際、夏季を中心としたA期間と冬期を中心としたB期間の2種類が用意されているのですが、その期間自体も目的地ごとに少しずつ異なっています。

さらに、グアムとハワイについては、2015年度までディスカウントマイルとJALカード割引の両方が利用可能だったにも関わらず、2016年度はディスカウントマイルが廃止され、JALカード割引による1,000マイル引のみ利用可能な状態へ改悪されていますから、その影響範囲の大きさから、実際に予約手続きを行う時になって、キャンペーンでのお得な予約ができないことに気づくようなトラブルも考えられます。

そのため、グアムやハワイに限らず、利用する可能性のある目的地のキャンペーン対象期間はあらかじめチェックしていおくのがおすすめだと管理人は考えています。

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3つめの、予約変更の制限は、ディスカウントマイルとJALカード割引を利用する時に気をつけなくてはいけない最大のデメリットです。

というのも、通常の国際線特典航空券では、発券から1年間の有効期限内で、利用者や区間に変更がない場合、自由な予約変更が可能なのですが、割引キャンペーンを利用した特典航空券では、予約変更自体が不可能だからです。

どうしても予約変更を行いたい場合には、払戻を行ってから、新規に予約を行う方法もあるのですが、この場合、3,100円または3,100マイルの払戻手数料の支払いが必須になります。

つまり、ディスカウントマイルとJALカード割引を利用した特典航空券は、予約変更を行う度に、予約変更手数料が常に請求される航空券と考えることもできるため、予約を変更する可能性が低い旅程のみでの利用がおすすめです。

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4つめの、国内線無料追加は、国際線への乗り継ぎ用に国内線の往復を無料で追加できるため、特に地方空港から出発する場合に忘れてはいけないメリットです。

具体的には、大阪を出発してタイのバンコク(アジア2)に向かう場合、
大阪→東京→バンコク→東京→大阪
というように、
大阪→東京
東京→大阪
の合計2区間の国内線を追加しても、JALカード割引でアジア2に必要な25,000マイルで予約ができるということです。

ちなみに、JAL国内線特典航空券では往復10,000マイルから利用可能ですから、その分を差し引くと、タイのバンコク往復が実質15,000マイルの負担ということで、お得度が分かりやすく実感できますね。

もちろん、JAL国際線特典航空券に無料で追加できる国内線は24時間以内の国際線への乗り継ぎが必要などの制限があるため、単純に比較することはできないのですが、それでも首都圏などにある主要国際空港へのアクセス自体が追加コストになりやすい地方空港の利用が必須な方にとっては嬉しいメリットになるのは間違いありません。

 参考リンク:
 ディスカウントマイルキャンペーン
 JALカード割引キャンペーン
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
JALさんより)


以上4つが管理人が特に気をつけている、JAL国際線特典航空券のディスカウントマイルとJALカード割引の注意点です。

もちろん、注意しなくてはいけないポイントがいくつか存在しているキャンペーンですが、割引されたマイル数から考えると、うまく活用できた時にはかなりお得なマイル活用になるため、おすすめな利用方法だと考えています。

特に、最近のJALさんの座席はエコノミークラスでも前後左右の余裕が確保されていて、管理人自身、国際線でエコノミークラスを利用する時には、JALさんをとりあえず選択したいと考えてしまうほどですから、エコノミークラスやプレミアムエコノミーを対象としたキャンペーンということが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、満足度はなかなかのものだと思いますよ。




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