2015年10月18日日曜日

2人以上でJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)を利用していて1人分だけ先に空席が確保できてしまった時に何が起こるのか


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管理人追記:
JAL国際線特典航空券では、2015年と2016年の2年連続でキャンセル待ち改悪が実施されています。
そのため、以下の記事の内容は改悪実施後の状況とは異なるルールを元にしたものです。

改悪そのものや改悪実施後の状況については、2016年6月16日付で管理人が作成した記事、
2年も連続で徹底的にJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)が改悪されることになった最大の理由
が参考になるはずです。
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JALマイルを利用したJAL国際線特典航空券の利用時に利用可能なキャンセル待ち(空席待ち)ですが、2人以上で利用する時だけの注意点として、キャンセル待ちの手続き後に、航空券の分割を行う必要がありました。

管理人作成の関連記事:
2人以上でJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)を利用する時に絶対忘れてはいけない航空券の分割とは何なのか


この航空券の分割を利用することで、2人以上のキャンセル待ち利用時に1人分だけ空席が発生した時でも、1人でキャンセル待ちを利用している方に順番を追い越されるリスクがなくなるのですが、1つだけ気になるリスクが生まれることになります。

それは、往復の旅程とも確保され、すでに発券も行われているJAL国際線特典航空券で、追加で手続きされていたキャンセル待ちの席が確保された時です。

つまり、具体的には、AさんとBさんの2人ともがJL○○便の予約を確保し、発券も完了している状況で、JL△△便のキャンセル待ちを追加で手続きしていた時に、Aさんの分のみ、JL△△便の空席が確保できてしまったような場合です。

このような場合、1つの旅程の中で、もうすでに発券されている便とキャンセル待ちで確保された便の合計2つが確保された便として存在してしまうことになってしまいます。

ちなみに、1人だけでキャンセル待ちを利用している時であれば、希望する便が確保されたわけですから、迷うことなく新たに空席が確保された便に予約を変更後、これまでの便はキャンセルしてしまって手続きは終了です。

しかし、2人以上でキャンセル待ちをしていて、1人だけが先に空席を確保してしまった時は、そう簡単なことではありません。

というのも、1人目がキャンセル待ちで空席が確保できたからといって、2人目以降も空席が確保できるとは限らず、そのまま新しい便への予約変更とこれまでの便のキャンセルを行ってしまった場合、すべての同行者が同じ便では旅行できなくなるリスクが発生してしまいます。

つまり、
Aさん:
 JL○○便をキャンセル
 JL△△便のみを確保
Bさん:
 JL○○便を確保
 JL△△便はキャンセル待ち状態で結局確保できず
という結果になってしまうと、
Aさん:JL△△便
Bさん:JL○○便 
のように、本来はJL○○便で2人一緒に出発できていたはずの旅行が、別々の便での出発になるなど、旅行自体が台無しになってしまうかもしれないということです。


そのため、1人目のキャンセル待ち用の空席が確保できたとしても、2人目以降の同行者のキャンセル待ちの結果が分かるまで、キャンセルなどの最終的な手続きは待つ必要があります。

問題は、それが可能なのかということですが、管理人が実際に体験している限り、半月から2ヶ月程度と期間が制限されるものの、同行者がキャンセル待ちをしていることを理由に、空席の確保の継続が可能です。

ちなみに、この猶予期間については、有償の国際線航空券の販売状況などを元にJALさん側から提示されるルールになっているようで、その明確な基準は利用者側からは分かりにくくなっています。

それでも、キャンセル待ちからの空席確保が行われてすぐのタイミングで、新たに確保された便かそれともこれまで確保してきた便かという2択を強制されるわけではないのですから、十分配慮されている運用だと感じています。

もちろん、旅行開始直前までなど、じっくり長期間キャンセル待ちからの空席を確保し続けられるのが一番だとは管理人自身も考えているのですが、1旅程分のJAL国際線特典航空券の必要マイル数では、本来往復で1便ずつのみ確保可能にも関わらず、 一時的とは言え2便分を確保してしまっている状況はやはり不自然なのも事実ですから。

そのため、JAL国際線特典航空券を利用する他の利用者の方とのバランスも考えると、締め切りの伴う猶予期間の設定という落とし所が最も適切なのかもしれないと管理人自身も感じ、現行の運用でも十分満足しているのが正直な部分です。




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