2015年10月14日水曜日

2015年11月からのJALマイルを利用した国際線特典航空券改悪のためのQ&A



管理人も含め、JALマイルをコツコツ貯めているJALマイルユーザーにとってのインパクトの大きな2015年11月1日からの改悪まで約半月というタイミングになりました。

そこで今回の記事では、全体像がつかみやすようでつかみにくい2015年11月の改悪についてQ&A形式でまとめてみたいと思います。

そのQ&Aとは、
Q1、どんな特典航空券が対象の改悪ですか?
Q2、どの程度、必要マイル数が増加してしまいますか?
Q3、救済制度はありますか?
Q4、燃油サーチャージや手数料にも影響はありますか?
Q5、改悪前に発券済み特典航空券の予約変更はどうなりますか?
Q6、発券前のキャンセル待ち(空席待ち)に影響はありますか?
Q7、改悪後に上位クラスへのクラス変更を行うとどうなりますか?
の合計7つです。

それぞれ見ていくことにしましょう。


Q1、
どんな特典航空券が対象の改悪ですか?

A1、
JAL国際線特典航空券とワンワールド特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスを対象にした改悪です。

そのため、JAL国際線特典航空券とワンワールド特典航空券でもエコノミークラスや、JAL国際線特典航空券のプレミアムエコノミーでの予約では改悪の影響は受けないため、従来のマイル数での予約が可能です。

また、国内線特典航空券も同様に改悪の影響はありません。

参考リンク:
2015年度 JAL国際線 特典航空券 必要マイル早見表
ワンワールド特典航空券 マイル早見表
JAL国際線ファーストクラス・ビジネスクラス特典交換マイル改定について 
JALさんより)

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Q2、
どの程度、必要マイル数が増加してしまいますか?

A2、
JAL国際線特典航空券の場合、
○韓国
 ビジネスクラス:
 30,000マイルから36,000マイル(20%増)
○アジア1
 ビジネスクラス:
 40,000マイルから48,000マイル(20%増)
○グアム
 ビジネスクラス:
 40,000マイルから45,000マイル(12.5%増)
○アジア2、オセアニア、ロシア、ハワイ
 ビジネスクラス:
 60,000マイルから80,000マイル(33%増)
 ファーストクラス:
 80,000マイルから100,000マイル(25%増)
○ヨーロッパ
 ビジネスクラス:
 85,000マイルから110,000マイル(29.4%増)
 ファーストクラス:
 120,000マイルから160,000マイル(33%増)
○北米
 ビジネスクラス:
 80,000マイルから100,000マイル(25%増)
 ファーストクラス:
 110,000マイルから140,000マイル(27.3%増)
となっていて、最大で33%もの必要マイル数増加が行われることが分かります。

また、ワンワールド特典航空券の場合は、利用する総旅程距離によって10個に分かれているゾーンのうち、
ゾーン1(総旅程距離4,000マイルまで)
  ・ビジネスクラス:
   2015年10月31日まで45,000マイル
   2015年11月1日以降48,000マイル(約7%増)
  ・ファーストクラス
   2015年10月31日まで65,000マイル
   2015年11月1日以降72,000マイル(約10%増)
ゾーン2(総旅程距離4,001マイルから8,000マイルまで)
  ・ビジネスクラス:
   2015年10月31日まで65,000マイル
   2015年11月1日以降80,000マイル (約23%増)
  ・ファーストクラス
   2015年10月31日まで85,000マイル
   2015年11月1日以降100,000マイル(約18%増)
ゾーン4(総旅程距離10,001マイルから12,000マイルまで)
  ・ビジネスクラス:
   2015年10月31日まで90,000マイル
   2015年11月1日以降110,000マイル(約22%増)
  ・ファーストクラス
   2015年10月31日まで120,000マイル
   2015年11月1日以降160,000マイル(約33%増)
ゾーン5(総旅程距離12,001マイルから14,000マイルまで)
  ・ビジネスクラス:
   2015年10月31日まで100,000マイル
   2015年11月1日以降110,000マイル(約10%増)
  ・ファーストクラス
   2015年10月31日まで140,000マイル
   2015年11月1日以降160,000マイル(約14%増)
の合計4つのゾーンで必要マイル数の増加が行われる予定です。

その結果、特に日本からニューヨークやパリとの往復をカバーするゾーン4とゾーン5で同じ必要マイル数が必要になり、実質的に、JAL国際線特典航空券からのワンワールド特典航空券への乗り換えを未然に防ぐ対策が行われていることも伺わせる結果になっています。


Q3、
救済制度はありますか?

A3、
改悪実施から1年間の期間限定ながら、
・日本発:火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
・海外発:月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
というように、出発する曜日によっては改悪前の必要マイル数でJAL国際線特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスを利用可能な曜日限定特典が提供されます。

ただし、通常のJAL国際線特典航空券とは異なり、
・2015年12月19日から2016年1月3日
・2016年4月28日から5月6日
・2016年8月7日から8月16日
といった繁忙期については対象外期間が設定されていることと、同じ時期に改悪が行われるワンワールド特典航空券への救済制度は存在しないことには注意が必要ですね。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 曜日限定特典
JALさんより)

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Q4、
燃油サーチャージや手数料にも影響はありますか?

A4、
2015年11月1日からの改悪は、必要マイル数に関する改悪ですから、燃油サーチャージや各種手数料の改悪は行われません。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
JALさんより)

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Q5、
改悪前に発券済み特典航空券の予約変更はどうなりますか?

A5、
改悪前に発券済みで、すでに必要マイル数の引き落としが行われたJAL国際線特典航空券やワンワールド特典航空券は、改悪後に予約変更を行った場合でも、改悪後の必要マイル数との差額が請求されることはありません。


Q6、
発券前のキャンセル待ち(空席待ち)に影響はありますか?

A6、
改悪前にキャンセル待ちから予約が完了した場合、従来の必要マイル数での予約が可能です。

しかし、キャンセル待ちの手続きが行われたのが改悪前だとしても、実際に空席が発生して予約を行うのが改悪後の時期の場合、必要マイル数は改悪後のものが適応されてしまいますから、大幅に多くのマイルを用意する必要があります。

そのため、どうしてもキャンセル待ちを行うのであれば、改悪前の時期に今現在発券できる旅程で発券だけは完了し、その上で、キャンセル待ちを行うことも選択肢としては存在しています。

もちろん、万が一、キャンセル待ちで希望する日程が確保できなかった時、3,100円または3,100マイルの払戻手数料が必要になるのですが、それでも、大幅に増えてしまう必要マイル数と比較してしまうと、意外にお得な必要経費と考えることができるかもしれません。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル引き落とし後の変更
未使用特典の払い戻しサービス 
JALさんより)

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Q7、
改悪後に上位クラスへのクラス変更を行うとどうなりますか?

A7、
上位クラスへのクラス変更は、あくまで特典航空券の払い戻しを伴う種類のサービスで、その際に本来は必要になる払戻手数料3,100円または3,100マイルを2,160円に割引しているだけということになります。

そのため、改悪前に予約と発券が完了したJAL国際線特典航空券やワンワールド特典航空券でも、改悪後に上位クラスへのクラス変更を行った場合、払い戻しと新規の発券が実施されてしまうため、改悪後の必要マイルが適応され、改悪によって増えた差額分のマイルの引き落としが必要になるのは避けられません。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 上位クラスへのクラス変更
JALさんより)

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以上、7つが改悪の内容を把握するために管理人が考えるQ&Aです。

確かに、改悪実施まで残された時間もわずかになり、改悪対策として実行可能なことも限られるのですが、意外に盲点な事柄として、毎日午前10時に新たに予約可能になる330日先の座席が増えているのも事実です。

そのため、それらの座席を活用した旅程を予約するなど、改悪前のお得な必要マイル数でファーストクラスやビジネスクラスの国際線特典航空券を楽しむのも1つの面白い選択肢だと管理人自身も感じています。




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