2015年8月28日金曜日

JALマイルを利用したディスカウントマイルキャンペーンが本当にお得なのかチェックするために大切なポイント


JALマイルを利用して特典航空券を予約する場合、1マイルの価値を高いものにするためには、ファーストクラスやビジネスクラスを予約したり、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなど、繁忙期と呼ばれる時期に予約を確保するということが一般的な方法の1つになっています。

とはいえ、そういった有償の航空券が高いクラスや時期の特典航空券予約以外に、1マイルの価値を高いものにできないのかというと、実はそんなことはありません。

というのも、JALさんではディスカウントマイルと呼ばれるキャンペーンを開催されていて、通常よりも少ないマイル数で特典航空券を予約できるからです。


ちなみに、2015年8月現在、実質的に必要マイル数が割引になるキャンペーンは、
・JAL国際線特典航空券(ハワイ対象キャンペーンも含む)
・JAL国内線特典航空券
・スリランカ航空提携航空会社特典航空券
・USエアウェイズ提携航空会社特典航空券
・ラン航空提携航空会社特典航空券
・TAM航空提携航空会社特典航空券
・S7航空提携航空会社特典航空券
・エアベルリン提携航空会社特典航空券
・バンコクエアウェイズ提携航空会社特典航空券
を対象にしたものが利用可能ですから、意外に数多くの航空会社さんを対象にしていることに驚く方も多いかもしれません。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 ディスカウントマイル
JAL国際線特典航空券 2015年度 JALカード割引
JAL国内線特典航空券ディスカウントマイル
JAL国内線特典航空券2015年度 JALカード割引
ハワイ線 国際線特典航空券 スーパーディスカウントマイルキャンペーン
スリランカ航空 ディスカウントマイルキャンペーン
USエアウェイズ ディスカウントマイルキャンペーン
ラン航空 ディスカウントマイルキャンペーン
TAM航空 ディスカウントマイルキャンペーン
S7航空(S7)ディスカウントマイルキャンペーン
エアベルリン(AB/HG)ディスカウントマイルキャンペーン
バンコクエアウェイズ(PG)提携記念ディスカウントマイルキャンペーン
マイルをつかうキャンペーン一覧
JALさんより)


ただし、これらすべてのディスカウントマイルキャンペーンがお得なのかというと、残念ながら、いくつかの理由でそうとは言い切ることができないのが現実です。

そのため、せっかく貯めたマイルはできるだけお得に活用したい管理人が実際にディスカウントマイルキャンペーンがお得なのかどうかをチェックするために利用しているポイントがあります。

そのチェックポイントとは、
1、対象期間と除外日
2、予約変更の制限
3、ディスカウントによるマイル割引率
4、日本国内から現地までの割引対象路線の有無(国際線のみ)
の4つです。

まず、1つめの、対象期間と除外日ですが、旅程の自由度を左右する部分ですから最も重要な条件かもしれません。

ただ、ディスカウントマイルキャンペーンが行われるということは、それだけ有償の航空券の販売に勢いがなく、特典航空券の供給を増やしても問題はない時期ということですから、基本的に対象期間は北半球が冬の時期など、オフシーズンに開催されることが大半です。

また、冬の時期でも年末年始のように旅行客が一時的に集中してしまう時期には、オフシーズンといっても、しっかりキャンペーンの除外期間として設定されているキャンペーンもありますから、その部分にもあらかじめ注意しておくべきかもしれません。

ちなみに、同じディスカウントマイルキャンペーンでも、USエアウェイズさん、ラン航空さん、TAM航空さん、S7航空さん、エアベルリンさん、バンコクエアウェイズさんの提携航空会社特典航空券では、除外期間を設定していないにも関わらず、JALさんを含めたその他の航空会社さんのディスカウントマイルキャンペーンでは、何らかの除外期間が設定されているというのも興味深いですね。


次に、2つめの、予約変更の制限というのは、本来、特典航空券が持つ、キャンセルや予約変更に対する高い自由度を、ディスカウントマイルキャンペーンの割引と引き換えにどれだけ制限しているのかということになります。

実際、キャンペーンによる制限で、予約変更ができない場合、変更を行うたびに、3,100円、または3,100マイルの払戻手数料を支払ってキャンセルを行い、その後、あらためて予約を行う必要があるということに。

そのため、そうしたディスカウントマイルキャンペーンを利用する場合、予約変更のために支払ってしまった払戻手数料まで考えると、あまり割引の恩はないという結果になってしまう可能性もあります。

参考リンク:
未使用特典の払い戻しサービス
JALさんより)


具体的に見ていくと、JALさんの国際線特典航空券を対象にしたディスカウントマイルキャンペーンでは、マイル引き落とし後の変更について、
「予約変更は承れません。」
としっかり記載されていますから、予約変更を行う度に手数料として3,100円、または3,100マイルが必要になるキャンペーンということがわかります。

一方で、その他の航空会社さんの提携航空会社特典航空券を対象にしたディスカウントマイルキャンペーンでは、
 「※予約のないオープンへの変更はできません。ご予約便に事前のご連絡なしにご搭乗いただかなかった場合、航空券は無効になります。所定の期限内までに空席のある便へご変更ください。」
という注意事項が記載されているため、通常通り、予約変更が認められている特典航空券ということになります。

ちなみに、同じJALさんでも、国内線特典航空券は、ディスカウントマイルのキャンペーン期間内であれば、予約変更は可能ですから、JAL国際線特典航空券を対象にしたディスカウントマイルキャンペーンだけが極端に厳しい条件を設定しているということです。


また、3つめの、ディスカウントによるマイル割引率も、直接的にディスカウントマイルキャンペーンのお得度に影響を与えるため、メリットが分かりやすいポイントと言えます。

この辺りは、航空会社さんごとにも大きく割引率は異なるのですが、極端な例では通常15,000マイルが必要な旅程が5,000マイルのみで利用できるなど、すさまじい割引が実施されているケースもあり、キャンペーン期間外の必要マイル数の設定は一体何なのだろうと感じてしまうこともあるくらいです。

実際、現実的な選択肢として利用する方も多いと思われる、JAL国際線特典航空券でも、目的地によって異なるものの、最小12.5%から最大32%までの割引が提供されますから、 意外に1マイルの価値を高いものにできる可能性があるのは間違いありません。

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最後に、4つめの、提携航空会社特典航空券のみに当てはまるのですが、日本国内から現地までの割引対象路線の有無もお得度を比べる上では忘れてはいけないポイントです。

というのも、ディスカウントマイルキャンペーンの対象になっている提携航空会社特典航空券の中には、日本国内からキャンペーン対象のフライトが運行されていないケースもあるからです。

この場合、有償の国際線航空券や別の国際線特典航空券を予約するなどの対策を行って、現地までたどり着いてから、あらためて別区間として用意したキャンペーン対象の特典航空券を利用することになるため、結果的に割高になってしまうリスクが高くなるのは避けられません。

ちなみに、日本国内から利用可能なのは、JALさん、スリランカ航空さん、S7航空さんのみですから、それ以外の航空会社さんをディスカウントマイルキャンペーンで活用する場合は、最終的に割引の恩恵がきちんと受けられるのかどうか、注意が必要ということですね。

確かに、メリットだけではなく、気をつける必要のある注意点も存在するディスカウントマイルキャンペーンですが、基本的には、使い方次第ではお得な活用方法ができるはずです。

また、オフシーズンを中心に開催されるキャンペーンということもあって、利用状況が予想を下回った場合、突発的なテコ入れとして、追加の割引キャンペーンが開催される可能性もゼロではありません。

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そうしたチャンスを見逃すことなく活用するためにも、JALさんのホームページ内のキャンペーン一覧は時々確認してみるのがおすすめだと思いますよ。




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