2012年2月15日水曜日

スキャンだけでは未完成?文字認識完了まで含めて電子書籍自炊と考える理由

書籍を購入する度に、裁断機とドキュメントスキャナを利用することで、快適な自炊電子書籍を楽しんでいる管理人ですが、今やそのワークフローも完成度が高くなるにつれて、全くと言っていいほど負担のないものになりました。

イメージ的には、CDを購入して、PC上に保存後、それをiPodなどに転送を行うのと同じような感覚です。

ただ、そんな管理人が電子書籍自炊作業を行う上で必ず実行している作業があります。

それが文字認識

一見、裁断とスキャン作業さえ終えてしまったのなら、特に問題なく電子書籍自炊は完了し、文字認識自体は、行なっても行わなくても構わない作業、つまり、オプションとしての作業位置づけのように思うかもしれません。

しかし、それがどのような結果を招くかというと、紙の書籍同様、電子書籍も常に手の届く場所に存在しているだけで満足してしまうという問題につながります。
これは管理人を含め、多くの書籍で自炊書籍を行なってきたユーザーが感じる問題のはずです。

また、せっかく電子書籍自炊を行った書籍を実際に再度読むかというと、かなりの割合の書籍は電子書籍化されたまま、保管されるのみということも、多くのユーザーが体験する可能性のあることでしょう。

これは、表紙やタイトルなどで、書籍の内容を予想はできるものの、必要とする内容を、わざわざページを進めながら探すという動作に、面倒や手間を感じることも大きな原因の一つと言えるはずです。

このように、いつでも読めるという安心感と、時間をかけてまで読むほどではないと考えてしまうことが、電子書籍の本来期待されている活用方法からユーザーを遠ざける結果を生み出します。


だからこそ、管理人は、電子書籍自炊を行う上では、文字認識こそが重要な要素だと考えています。
なぜなら、文字認識を行うことで、電子書籍化された書籍を1冊の書籍と考えるのではなく、情報が蓄積された自家製データーベースを構成要素の1つとして捉えることが可能になるからです。

どういうことかというと、文字認識によって、複数の自炊電子書籍ファイルの内容検索が可能になります。
その結果、特定のキーワードに関して複数の書籍のそれぞれ異なった観点からの記述が得られることにつながります。

つまり、文字認識を経ることで、書籍は1冊の書籍という性質と、自家製データーベースに情報を提供するデータ構成要素の一部という性質の両方を持つことになるわけです。

これは、より多くの書籍を電子書籍化し、データとして保存を行うことで、より一層面白い、予想もしていなかった検索結果に出会うチャンスを与えてくれます。

また、すべての手にした書籍を電子書籍化しておくことで、将来的に、当時は考えていなかったような再活用が可能になる可能性もあります。

実際、過去の管理人自身が、当時、それほど興味を持ってはいなかった分野に関する記述も、時間が経過し、興味の対象が移り変わるにつれて、価値有るものに変化するということもそれほどありえないことではありません。


確かに、文字認識と聞くと、専門的に思えることも多く、面倒に感じるかもしれませんが、実際に行なってみると、思った以上にシンプルな処理だと感じる方も多いはずです。

管理人作成の関連記事:
英語学習でPC上でのノートを作成を行いたい時のノート術 ~その2 文字認識編~ 


基本的に、文字認識はユーザーそれぞれの利用環境で微調整は必要だと考えますが、気軽に試してみたいという場合は、上記の管理人作成の記事の文字認識設定が大きな失敗がなく、問題なく使えるので初めての文字認識にはちょうどよいはずです。


蔵書の山を文字認識を活用し、実際に利用可能な自分だけのデーターベースに変える作業は、所有欲を満たす上での満足感が高いだけではなく、書籍関連の資産を最大限に有効活用するという意味でもおすすめと言えます。


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追記1:続きの記事を書きました
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追記2:さらに続きの記事を書きました
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