2012年2月14日火曜日

自炊を始める全ての人に管理人が3万円以上のスキャナをおすすめする理由 ~S1500とDR-C125の2強でどちらを取るのか~

大型裁断機・ペーパーカッター 書籍断裁可

今現在、様々な書籍を裁断し、それをドキュメントスキャナで電子書籍化を行い、完成した自炊電子書籍をPC画面やタブレットなどで楽しんでいる管理人ですが、ここに至るまでは多くの失敗と無駄に思える出費を強いられてきました。

そのため、ドキュメントスキャナは3台、裁断機も2台手元に存在しているという状況

この状態は明らかに個人ユーザーの自炊機材所有状況では無いと管理人自身感じています。
とはいえ、一度に多くの書籍を処理する場合は便利なのも確かですが・・・。


では、管理人と同じ道をこれから自炊を始めたいと考える全ての方におすすめできるかというと、まったくおすすめできません。

やはり、機材購入のための出費は最小限、試行錯誤も最小限で楽しく電子書籍自炊が可能であれば、それが一番です。


そういったこともあって、管理人が最も重要だと考える電子書籍自炊に関するアドバイスは、最優先で3万円以上のドキュメントスキャナを購入するべきというもの。

というのも、多くの場合、3万円以上のスキャナには電子書籍自炊初心者の一番の敵、重送に対応するための重送検知センサーが搭載されているからです。

そうはいっても、この重送センサーは結局、重送を検知して、スキャン作業を停止するというのが基本的な機能になります。

つまり、重送している状態を訂正してそのままスキャンしてくれるというわけではありません。

しかし、重送をきちんと検知して知らせてくれることで、どのような原稿設置状況では重送が生じるのか理解できるようになるため、電子書籍自炊初心者にとっては、最適な原稿設置方法を学ぶ上で、スキルアップの大きな助けになります。

そのため、次第に重送が起こりにくい原稿設置の方法が身につき、最終的にはほとんど重送検知機能を利用することはなくなるはずです。

こういった重送検知機能をほとんど利用しない段階に到達したユーザーの場合であれば、性能や機能の限界を知った上で安価な機種を追加購入するというのも選択肢としてそれほどおかしいものとは言えません。

そういったことも踏まえて、この種の原稿設置に関するスキルを身につけて欲しいため、初心者にこそ、高性能な重送検知搭載機種をお薦めしているというのが管理人の本心と言えます。


一方、安価な重送機能未搭載の機種では、重送が生じないかどうか見守り続けることが現実的には難しい関係上、効率的なスキルアップは期待できないため、電子書籍自炊を始めるときの最初の1台にはおすすめしにくいというのが正直な部分となります。


では、どの機種を購入するべきなのか?

管理人としては、現実的な選択肢として、2機種しか考慮すべき製品は無いと考えています。

1つめは富士通PFUさんのScanSnap S1500
FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A

参考リンク:
S1500 製品情報 
富士通さんより)

2009年の発売から、個人ユーザー向けのドキュメントスキャナ市場の基準となっていた機種で、管理人自身も愛用している製品です。

さらに、今現在はWindows用のS1500にはAdobe Acrobat X Standard(Windows版)が同梱。
同様に、Mac OS用のS1500MはAdobe Acrobat 9 Pro(Mac OS版)が同梱されています。

この2つのソフトウェアは、 バージョンの新しいAdobe Acrobat Xの方が文字認識などの一部の機能で優れているものの、電子書籍を有効利用する上で必要な機能はほぼ網羅されています。

そのため、Adobe Acrobatを所有していない方は、同梱されたAdobe Acrobat入手も合わせて購入の目的としてもよいでしょう。


2つめはキヤノンさんのDR-C125
Canon imageFORMULA DR-C125 A4対応 CISセンサー 給紙枚数30枚 重送軽減リタードローラー採用 Uターン排紙省スペース設計モデル

参考リンク:
DR-C125概要
キヤノンさんより)


発売が富士通PFUさんのS1500よりも新しい2011年ということと、価格も3万円代前半で、それでもなお重送検知機能が搭載された意欲的な製品です。

もし、管理人が本格的に電子書籍自炊を始めた当時、このDR-C125が発売されていたのなら、間違いなくこちらを購入して使用していたと思います。

というのも、重送に対しては検知するだけではなく、重送そのものが生じにくいように、専用のローラー機構を搭載しているというのも大きな魅力に感じています。

参考リンク:
DR-C125 搬送性能
キヤノンさんより)


また、現状、管理人宅ではドキュメントスキャナにバンドルされているAdobe Acrobatのライセンスが供給過多に陥っており、管理人にとって不要となるAdobe Acrobat Standardのライセンスが付属していない代わりに、安価な価格設定となっているDR-C125が優れていると感じる部分です。

そういった意味では、すでに電子書籍自炊を行なっているユーザーの2台目需要や、初めて電子書籍自炊用のドキュメントスキャナを購入する場合でも、Adobe Acrobatは別に用意するといったユーザー向けと言える製品かもしれません。



たしかに最近は、電子書籍市場に関してもアマゾンさんのキンドルを始めとした読書用端末が盛んに発表されるなど、良い方向に進んでいると感じるのも事実です。

しかし、それでも、紙の書籍のように読みたいと思った書籍全てが電子書籍化されているわけでもありません。
さらには、せっかく購入した電子書籍であっても、販売業者の撤退など、電子書籍販売側の都合で、将来的に読書に制限がかかることも予想される事態です。

そういった自由度や将来性の面でも、少なくともこれから2~3年は電子書籍自炊の優位性は崩れないと管理人は予想しています。

来月3月は様々な理由でライフスタイルが変化する方も多いかもしれません。
そういった時期を前に、大幅な書籍用スペースの圧縮が可能となる電子書籍自炊を始めてみるのはおすすめだと管理人自身考えています。

   

管理人おすすめの電子書籍ツール購入先リンク:
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追記1続きの記事を書きました
長期保証対決?自炊用にScanSnap S1500購入時にメーカー提供の保証延長サービスが重要になる理由

追記2:さらに続きの記事を書きました
ScanSnap iX500(FI-IX500)は他のスキャナを過去のものにするのか?ScanSnap S1500後継機の威力を思い知った

追記3:もうひとつ続きの記事を書きました
ScanSnap iX500&S1500 VS 現行6機種?ドキュメントスキャナの6つの気になるスペックを比べてみた


管理人作成の電子書籍自炊関連記事:
EPSON ES-D350はドキュメントスキャナ2台目需要を掘り起こせるか?ScanSnap S1500やDR-C125と比較してみる

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